シーザリオがこの世に残した血脈は、すでに“名牝が優れた子を出した”という枠を越え、いまや日本競馬を形づくる大きな潮流へと育っている。その流れをさらに太く、深く押し広げているのが、種牡馬として成功を収めたエピファネイアである。デアリングタクト、エフフォーリア、ダノンデサイル、ステレンボッシュといった名馬たちが放つ輝きは、シーザリオの血が世代をまたぎ、形を変えながら進化している証だった。
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そして今、いよいよ本格的に脚光を浴びはじめたのが
エピファネイア産駒 × シーザリオ系牝馬
という“家系内ニックス”である。ここに発生する シーザリオのクロス は、一族が代々伝えてきたしなやかさ・精神力・持続力をさらに濃縮させ、孫世代の質を一段押し上げる可能性を秘めている。
その象徴となりつつあるのが、引退後に種牡馬入りしたエフフォーリアだ。彼の走りの根底にあった“しなやかでタフな持続力”は、紛れもなくシーザリオ直系の資質。それが今、彼自身の配合を通じて第三世代へと受け継がれようとしている。
シーザリオのクロスを持つ馬が誕生するのはまだまだ先だが、最も早くそのクロスが見られるかもしれないと特に注目されるのが、シーザリオの孫にあたる牝馬ギャニミードとの配合だ。ギャニミードはシーザリオの娘シーリアの系統に連なる牝馬で、母系には強烈なしなりと機動力を伝える要素が多く存在する。この牝系にエフフォーリアを重ねたとき、自然と生まれるのが“シーザリオの3×3のクロス”であり、これは単に血を重ねるという以上の意味を持っている。
エフフォーリアが持つ雄大なストライドとメンタルの強さ、ギャニミードが持つ柔軟な体質と瞬間的なギア。この二つがシーザリオという一点を介して響き合うとき、生まれるのは“機動力と持続力の両立”という理想形だ。実際、この配合は牧場関係者の間でも非常に注目度が高く、早くも「シーザリオの血脈が最も美しく結びついた形になるのでは」と期待されている。
孫世代の動きが本格化するにつれ、シーザリオの血は“結果を残す血”から、“未来を形づくる血”へとその役割を変え始めている。エピファネイアを通じて広がった父系の力、シーザリオ系牝馬が守り抜いてきた母系の品格。そしてエフフォーリア×ギャニミードのような新たな配合がもたらす、さらなる深化。
名牝の物語は、こうして三世代を経て、ますます躍動的な広がりを見せていく。
これから彼女のクロスを持つ馬たちがどんな物語を紡ぐのか──その行方を見届けるのは、血統ファンにとって何よりの喜びである。



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