【今週の注目馬】サウジアラビアRC(G3) シーザリオの血が東京1600mで交差する――フィリオソラーレ、ベルウッドディープ、アゴルディーノ、ハンサムに注目

今週のサウジアラビアロイヤルカップは、2歳馬たちの将来を占う重要な一戦であると同時に、シーザリオの血を受け継ぐ種牡馬たちの可能性を感じさせるレースとなった。


出走馬の中には、エピファネイア産駒のフィリオソラーレ、エフフォーリア産駒のベルウッドディープとアゴルディーノ、そしてリオンディーズ産駒のハンサムが名を連ねる。

母シーザリオからエピファネイア、リオンディーズ、そしてその先のエフフォーリアへと広がった血脈が、東京芝1600メートルという同じ舞台で交差する構図は実に興味深い。



中でも注目したいのがフィリオソラーレだ。

父エピファネイアは菊花賞、ジャパンCを制したシーザリオの代表産駒であり、クラシックディスタンスを中心に数多くのGⅠ馬を送り出してきた。

母フィリアプーラは2019年のフェアリーSを制した重賞勝ち馬で、母父ハービンジャー。

さらに母母プリンセスカメリアからは、NHKマイルCなどGⅠ3勝を挙げたアルフレードにつながる。

デビュー戦では東京芝1600メートルを1分34秒3で勝利し、33秒3のメンバー最速の上がりを記録。好位から抜け出す完成度の高い内容で、重賞の舞台でも期待を抱かせる。



一方、エフフォーリア産駒が2頭出走するのも大きな見どころだ。

ベルウッドディープは、父エフフォーリア、母父ディープインパクトという配合。6

月の東京芝1600メートルでデビューし、2着に2馬身半差をつける鮮やかな勝利を飾った。

しかも今回は約4カ月ぶりながら、9月30日の美浦Wコースで6ハロン80秒8、ラスト1ハロン11秒2を記録。休養を経てどこまで成長した姿を見せるのか、楽しみは大きい。



同じエフフォーリア産駒のアゴルディーノは、また違った魅力を持つ。

6月の函館芝1200メートルで初陣を飾ると、続くコスモス賞では1800メートルへ距離を延ばして2着。勝ち馬とはタイム差なしの接戦に持ち込み、距離延長にも対応できることを示した。

母モルトフェリーチェはディープインパクト産駒で、近親には東京スポーツ杯2歳Sで2着のリフトザウイングスや、東京ジャンプSを制したケイティクレバーがいる。スピードと距離適性を兼ね備えた血統背景は、今後のクラシック路線を考えても魅力的だ。



そしてもう一頭、リオンディーズ産駒のハンサムにも注目したい。

父リオンディーズはシーザリオの産駒で、朝日杯FSを制した実績を持つ。母ユキノクイーンはタイキシャトル産駒で、その母ラスターゲインからは複数の勝ち馬が出ている。

ハンサムは新馬戦で3着に敗れたものの、続く中山芝1600メートルの未勝利戦を勝利。重馬場をこなしての勝利だけに、まだ底を見せていない。



エピファネイア、リオンディーズ、そしてエピファネイアの産駒であるエフフォーリア。シーザリオから枝分かれした三つの血が、いまやそれぞれ種牡馬として次の世代へその才能を伝えている。

エピファネイアからはクラシック、中距離路線で活躍する産駒が生まれ、リオンディーズからはマイルを中心に個性豊かな活躍馬が登場。そしてエフフォーリアは、その父の血を受け継ぐ新たな世代として産駒を送り出し始めた。



サウジアラビアRCは、単なる2歳重賞ではない。これからの日本競馬を担う種牡馬と、その次の世代がどのような可能性を秘めているのかを垣間見る舞台でもある。

フィリオソラーレが父エピファネイアの血を、ベルウッドディープとアゴルディーノが父エフフォーリアの新たな血脈を、そしてハンサムがリオンディーズの血を東京の舞台で示すことができるのか。



シーザリオという一頭の名牝から広がった血は、世代を重ねながらその形を変え、今なお新しい才能を生み出している。

ここからクラシックへ飛躍する馬が現れるのか。4頭それぞれの走りとともに、シーザリオ系の未来を占う一戦としても、大きな期待を寄せたい。


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