今週の注目馬は、もちろん中山競馬場で行われるスプリンターズSに出走する、サートゥルナーリア産駒のフリッカージャブ。
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北九州記念、そしてセントウルSと重賞を連勝して勢いに乗る快速馬にとって、今回は待望のGⅠ初制覇を懸けた大舞台となる。
昨年夏からの7戦で6勝という充実ぶりは、まさに今が本格化の時。
JRAも「4連勝でGⅠ奪取へ」と紹介するなど、短距離界の新たな主役候補として大きな注目を集めている。
フリッカージャブの最大の武器は、父サートゥルナーリアから受け継いだスピードと、母ナイキトリック、母父サクラバクシンオーという短距離色の強い配合だ。
サートゥルナーリア自身はホープフルS、皐月賞を制した中距離の王者だったが、その父ロードカナロアは短距離GⅠを席巻した名スプリンター。
そこにサクラバクシンオーの血が加わることで、1200mという舞台で父系の新たな可能性を示している。
そして、この馬を語るうえで欠かせないのが、母父サートゥルナーリアへとつながるシーザリオ一族の広がりである。
シーザリオの産駒には、菊花賞とジャパンCを制したエピファネイア、朝日杯FSを制したリオンディーズ、ホープフルSと皐月賞を制したサートゥルナーリアがいる。
さらにリオンディーズ産駒からは、2024年の天皇賞(春)を制したテーオーロイヤルが登場。
3200mという日本競馬屈指の長距離GⅠを勝ち切った存在であり、同じ一族から1200mのスプリント戦線と3200mの長距離戦線にそれぞれ頂点級の馬が生まれていることは、改めて血統の奥深さを感じさせる。
エピファネイアからはクラシックディスタンスを中心に多くの活躍馬が生まれ、サートゥルナーリアもまた2000mを中心にGⅠタイトルを手にした。
一方で、その血を受け継ぐフリッカージャブは1200mで才能を開花させた。
1200mから3200mまで、距離適性の異なるGⅠ級の活躍馬を送り出していることこそ、シーザリオ一族の大きな魅力と言えるだろう。
フリッカージャブは北九州記念を勝つと、続くセントウルSでは重賞5勝のピューロマジックを退けて勝利。
天性ともいえるスタートセンスとスピードを武器に、短距離界で着実に頂点へ近づいている。
もしスプリンターズSを制することができれば、シーザリオ一族にとって新たな歴史が刻まれることになる。
これまでクラシック、マイル、中距離、そして3200mの長距離GⅠまで制してきた名牝の血が、今度は1200mという最も速さを求められる舞台で頂点に立つのか。
サートゥルナーリア産駒の可能性を広げる一戦であると同時に、シーザリオ一族の血が持つ距離適性の幅広さを改めて証明する一戦でもある。
フリッカージャブが中山の1200mを駆け抜け、偉大なる一族に初の短距離GⅠタイトルをもたらす走りに、大きな期待を寄せたい。
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